ミトコンドリア外膜のβバレル型膜タンパク質のバレル構造形成と膜への組込みを担うSAM複合体のクライオ電顕構造を決定した論文がNature誌に掲載されました。東大,フライブルグ大,産総研,千葉大との共同研究で,竹田弘法博士らによる成果です。

サブユニット組成の異なる2種類のSAM複合体の構造決定により,SAM複合体が2種類のβバレル型サブユニット(Sam50とMdm10)と基質を入れ替えながら,基質のバレル構造形成を促すユニークな機構が明らかになりました。2019年のTOM複合体の構造決定に続いて,SAM複合体の構造を決定できたことで,ミトコンドリア外膜の2種類のトランスロケータの連携も見えてきました。

https://www.nature.com/articles/s41586-020-03113-7

2021年3月22日